【月・火・木・金】10:00-13:00/14:00-19:00
【土・日】10:00-13:00/14:00-17:00
休診日 水曜・祝日
※初診最終受付時間は午前12:00、
午後18:00(土日16:00)までとなります。
予防歯科は、むし歯や歯周病ができないように予防するための検査や予防ケアを行う予防医療です。
「むし歯ができてからじゃだめなの?」と思う方もいるかと思いますが、いくら治療とはいえ、歯を一度でも削ってしまえばその歯の寿命は短くなってしまうのです。
そのため、ご自身の歯をいつまでも健康に保ち、会話や食事を楽しんでいくためには「予防歯科」がとても大切になってきます。
毎日きちんとケアしているし…
「毎日きちんとしていれば、わざわざ歯医者に通わなくても…」そう思っている方にこそ、ご自身のお口の状態をきちんと把握してより健康に人生を過ごしていただきたいと思っています。
日本ではまだまだ「予防歯科」に対する意識が高くはありません。予防先進国のスウェーデンでは一人ひとりの歯に対する関心も高く、歳を重ねても歯を残せることを実証しています。また、お口の健康は近年全身の健康に関連していることが分かってきています。
予防歯科に取り組んでいる人の割合
※ライオン調べ
歯を失う原因第一位!
日本人の成人の約8割は歯周病や歯周病予備軍と言われており、とても身近にある病気の一つです。また、歯周病が与える悪影響はお口の中だけではとどまりません。歯周病を放置することで全身にも悪影響を与え、以下のような病気と相互に影響を与え合うことがあるため注意が必要です。
脳卒中 | 歯周病菌が動脈壁に達することで動脈硬化の原因になり、血栓ができます。その血栓が脳の血管で詰まることで脳卒中が引き起こされます。 |
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肺炎 | 唾液や食べ物とともに歯周病菌が体内に入り込み、気管や肺にも影響を与えることで肺炎を引き起こします。 |
心臓病 | 歯周病菌が「弁」というところに到達すると、「細菌性心内膜症」が引き起こされ、心臓発作を起こすリスクが通常の2.8倍になるといわれています。 |
糖尿病 | 歯周病菌が出す毒素がインスリンの正常な働きを妨げてしまいます。そのため通常の約2倍、糖尿病にかかりやすくなるといわれています。 |
低体重児 出産・早産 |
歯周病菌によって起こった炎症が胎児の成長に影響し、低体重児の出産や早産を引き起こす可能性が通常の約7倍になるといわれています。 |
唾液検査を行うことによってむし歯のリスク・原因をしっかりと把握することができるので、お一人おひとりに合った効果的な予防方法を知ることができます!
当院の唾液検査キット「デントカルト」
「デントカルト」はWHO(世界保健機構)の疫学検査などにも使用されている信頼度の高い検査方法です。
正しい検査結果が得られない可能性がございますので、検査前に下記のことは避けるようお願いいたします。
※お薬を服用している方は事前にスタッフにお申し出ください。
検査の前に、3日間の食生活についてのアンケートにご記入いただきます。
なぜ食生活のアンケート?
食生活を知ることで、お口の中が酸性になる時間がどれだけ多いのか、糖分の多いものをどれだけ口にしているのか、これはむし歯のリスクを知る上でとても重要なアンケートになります。
また、ご自身にとっても食習慣を見直すきっかけにもなりますので、アンケートは必ずご記入をお願いしております!
検査用のガムを噛んで刺激を与え、唾液の分泌量を測定いたします。
唾液は細菌の働きを抑制する働きやお口の中の酸を中和する作用があり、健康状態や年齢、性別によっても個人差がございます。
お口の中の菌により口腔内は酸性に傾きます。酸性に傾いた口腔内を中性に戻すのが早いとむし歯になりにくいと言えます。
この検査では、口腔内を中性に戻す緩衝能を測定いたします。
高い唾液緩衝能はむし歯予防にとって、重要な役割を持っています!
この検査では、ミュータンス菌の量を測定いたします。
ミュータンス菌とは、むし歯のきっかけを作ってしまう菌です。
ミュータンス菌の量が多いとむし歯になるリスクも上がってしまいます。
この検査では、ラクトバチラス菌の量を測定いたします。
ラクトバチラス菌とは酸を好む菌で、進行したむし歯付近や、適合の悪い被せ物のまわりでむし歯を進行させていく菌です。
むし歯の活動性に関する検査結果を得られます。
「カリオグラム」を用いた検査結果
上記の検査結果を踏まえ、分析ソフト「カリオグラム」を用いて、1年以内にむし歯になる可能性を分析しリスク判定を行います。
将来のむし歯や歯周病のリスクを知ることで今後どのような予防を行えばいいのか、お一人おひとりに合った予防方法をお伝えすることができます。
検査結果で分かること
むし歯は治療すれば一時的には治るかもしれませんが、口腔内の環境が悪ければまたむし歯ができてしまうかもしれません!
この繰り返しを起こさないためにも、“むし歯をつくらない”口腔環境をつくっていきましょう!
歯の本数が多い人ほど医療費が少ない?!
歯がない人に比べ、歯が残っている人の方が全身の総医療費が安くなるという統計が出ています。
これは、ご自身の歯でよく噛み、栄養を吸収しやすくすることが全身の健康に繋がっていると言われています。
80歳における残存歯数と年間総医療費
一人当たりの年間総医療費
歯の本数と医療費のお話しをしましたが、残っている歯が多い人と少ない人では、少ない人の方が認知症になりやすいという統計も出ています。
歯で物を噛むことにより脳に刺激が伝わり、活性化させる働きがあるのですが、歯が少なくなってしまうと脳に刺激が伝わらず、脳の働きに影響してしまうと言われています。
残存歯20本以上の人と、
歯がほどんど無い人の認知症発症リスクは
1.9倍!!
ご自身のお口の現状を知り、
予防意識を高めることが今後の人生の
健康にも繋がっていきます。
「予防歯科」に取り組んでみませんか?
定期検診をきちんと行うことで、日常では気が付けない歯の異変やお口の異常に気がつくことが出来ます。
また、なにか異常があった場合にも早期発見でき、重症化する前に治療に入ることができるので、永くご自身の歯を残していくことができます。
定期検診では、以下のようなことを検査できます。
毎日の歯磨きで落としきれない汚れを落とすことができるのがPMTCです。
PMTCとは歯科衛生士によって行われる専門的なクリーニングのことで、定期的にPMTCを受けることで細かい部分の汚れや硬くなった歯石もしっかりと除去することができ、むし歯・歯周病予防に効果を発揮します。
歯石(歯垢が固まったもの)の付着が見られた場合は、スケーラーという専用の器具を使って歯石を細部まで取り除きます。
専用の器具を使ってフッ化物入り研磨ペーストを注入、または塗布し、歯を1本1本丁寧に磨いていきます。
むし歯を予防する効果のある専用のジェル(フッ素配合)を使って、歯と歯の間や表面を1本ずつ丁寧に磨きます。
どうすればむし歯を予防できるのかというお話と、正しい歯の磨き方をご指導します。
歯科医院の予防ケアをしていても、それだけでむし歯が防げるわけではありません。
お一人おひとりに合ったケア用品を適切に用いて丁寧にお手入れをすることで、より予防の効果がたかまります。
人それぞれ異なる歯の大きさや歯並び、力の強さや歯ぐきの状態など、様々なことを考えたケア用品の選択が肝心です。